2002年6月〜10月期の「小学生囲碁教室」アンケート
----結果と考察----

2002/11/9 横須賀囲碁連盟

小学校囲碁教室は、6月、7月、9月、および10月に開かれ、各月共、土曜日午前2時間の教室が3回行われています。生徒数は1教室30名強で、合計120名以上の子ども達が参加しました。アンケートは、1年生もいることから、父母と相談して記入してもいいことにしました。以下に、結果と考察を記しますが、独断偏見も含まれていると思いますので、お気軽にコメントなどいただけましたら幸いです。

なお、本アンケートにつきましては自由にご参照していただいて結構です。また、そのことをご一報(自由です)いただければ、さらに嬉しいです。

アンケート項目
1.何年生ですか
2.囲碁に興味をもったのは
3.教室は難しかったですか
4.囲碁は面白かったですか
5.今後も囲碁を続けたいですか
6.今後どのように勉強したいですか
7.小学生囲碁大会が開かれたら参加しますか
8.週何時間、囲碁に時間を割けますか
9.囲碁はどんな感じがしますか
10.囲碁は何にいいと思いますか
11.囲碁に月にいくら使えますか
12.インターネットは
13.フリー・アンサー

アンケート結果と考察

1.何年生ですか

考察)ヒカルは碁を始めたのは6年生ですが、6年生の参加が若干少ないようです。囲碁は、集中力、想像力を高める面もあるのですが、もう直ぐ中学生なので勉強が気になっているのかも知れません。

2.囲碁に興味をもったのは

考察)マンガ「ヒカルの碁」の影響がいかに大きいかがわかります。「ヒカルの碁」は未だ連載が続くようなので、囲碁の普及のグッド・チャンスはまだまだ続きます。

3.教室は難しかったですか

考察)単に難しさを聞いたアンケートですが、やや難しい、難しいが30%強いるということは若干問題であったと思います。コウ、セキ、整地が分からない下級生の多い教室では、何気なく使う囲碁用語も一般的な分かりやすい用語に置き換えて、内容も確認をしながら進めることをかなり意識的に行う必要があったと反省します。

4.囲碁は面白かったですか

考察)ほとんど肯定的回答であった。マウスをクリックすると碁石が表示されるJavaアプレット碁盤など、面白い環境を用意できたことも大きく寄与していると思われます。また、碁が奥の深いもので、どこか魅力的なところがあるのが感じ取られたのかもしれません。

5.今後も囲碁を続けたいですか

考察)70%近くの子ども達が続けたいと思っていることは、囲碁が肯定的に捕らえられたということでよいこと思います。今回の体験は一生忘れられない記憶として残りますので、囲碁が今後より評価されるようになれば、本格的にやってみたいという子ども達が増えると思います。

6.今後どのように勉強したいですか(複数回答)

考察)教室が多いということは、棋力向上のための教室の希望が多いということなので、フォローが必要と思います。インターネットが多いのは、今回の講座で利用したのは関西棋院のサイトからダウンロードした「囲碁入門」であり、インターネットへの関心が高まったためと思います。子どものレベル、環境によりいろいろな勉強の仕方があ得ます。

7.小学生囲碁大会が開かれたら参加しますか

考察)40%の子ども達が参加する意思表示をしていますので、目標を与えるためにも具体的な対応が必要です。

8.週何時間、囲碁に時間を割けますか

考察)60%近い子ども達が週2時間以内の回答ですが、強くなるには、いささか2時間では少ないように思います。最近の子ども達は、放課後2種目から、多い子は4種目も、いろいろなことを習っていますので、未だ、碁へのウエイトは低いと思います。

9.囲碁はどんな感じがしますか(複数回答)

考察)この設問は、直感的な囲碁の印象を聞いたものです。「暗い」イメージが全くといっていいほどないのは、昔の一般に抱かれていたイメージが払拭されていて大きな変化です。「ヒカルに碁」の影響かもしれません。

10.囲碁は何にいいと思いますか(複数回答)

考察)今回、囲碁の効用に関する抜粋資料を配布していますが、その中からキーワードを抽出しものです。「集中力が増す」、「頭の体操になる」が多くの票を集め、分かりやすいと思います。中国では囲碁はスポーツに位置づけられていて、「頭の体操になる」に通じるものがあります。碁を打っていると性格が表れるのも確かですので、逆に、これなの効用を養成する意味でも囲碁に親しんでほしいと思います。

11.囲碁に月にいくら使えますか

考察)70数%が1000円/月以下の出費を考えているようです。8.でも触れたように、子ども達はいろいろなことを習っているし、学校、教室、友達同士などで楽しむにはこの程度の出費を想定しているものと思います。子どもの棋力の向上に伴って、費用も時間も増えていくと思います。

12.インターネットは

考察)「これからやりたい」を含めると、ほとんどの子ども達がインターネットを利用しようとしています。子ども達のご両親は30代前後の若い世代なので、家庭でインターネットができる子ども達が増えてきています。インターネットには碁の学習、対局のできる優れたサイトもたくさんありますので、上手に使えば効率よく強くなることもできると思います。小学校ではパソコン教室も設置され、図書館でもインターネットにアクセスできますので、インターネットの利用はますます増えるでしょう。今後の子ども達の囲碁の学習、交流にインターネットを使わない手はないでしょう。

13.フリー・アンサー(何でも書いてください)
・レベルに合せた対戦の配慮をしてほしい。
・教え方が分かりやすかった。(多数)
・たくさんの友達ができた。
・親も興味をもちました。
・1年生にはちょっと難しい。
・上級への教室をもっとやってほしい。
・息子だけでなく主人も私もすっかり今では囲碁にハマっています。
・1〜2年生には説明の言葉が少し難しいかも。
・石取りから陣取りに移るのが低学年では難しいから途中でストップさせて説明、手直して欲しい。
・今後も、続けたい。続編があるといいと思います。

考察)教えることの難しさ、教えることの喜びを感じられるコメントがいただけました。分かりやすい教え方をするためには、講師の発する言葉一言一言が、子ども達の集中力とかみあって耳に入っていくことが必要と思います。これは、1年生と6年生が同席の教室でも、工夫次第で可能と思います。また、子ども達一人ひとりへの細かな気配りが、子ども達の教室への満足度を増すと思います。今後に反映させたいと思います。

考察のまとめ
アンケートへのご協力ありがとうございました。

今回の教室は、プロジェクタ、パソコン、机、椅子が十分に利用でき、また、この環境にマッチした関西棋院の「囲碁入門」ソフトをタイムリーに利用できたことはラッキーでした。このような環境での碁の教室は全国でも例がなく、子ども達は恵まれていたと思います。さすが、IT化先進都市である横須賀ならではの企画であり、立案された市の図書館の方々に敬意を表したいと思います。

今回のアンケート結果が子ども達の我々への評価であり、概ね好意的に評価されていると思います。我々も多くのことを子ども達を通して教えられ、囲碁のもつ効用の側面を実感することができました。さらに、確かなものとするには、今後継続して子ども達に接していくことが求められています。今回の教室には約180名の生徒の応募があり、行政センタなどでも囲碁愛好家が子ども囲碁教室を開いていますので、囲碁を覚えたい子ども達の数は300名は超えると予想されます。継続の意味では、今回の教室終了後も、毎週土曜日午後、児童図書館で「子ども囲碁教室」が開かれていて、これには、中学生、就学前児童、高校生も参加自由です。さらに、子ども達に目標を与えるために大会を開くべきかの課題も生まれてきました。

週五日制に伴い、次世代を担う子ども達の人格形成に囲碁の側面から貢献できれば幸いです。今後とも関係者一同、囲碁を楽しみながら、交流を深めながら進めて行きたいと思います。

本アンケートに関するご意見などありましたらご自由にお寄せください。