目次

(1)2002年度の池上小学校クラブ活動日誌
(2)2003年度の池上小学校クラブ活動日誌
(3)2004年度の池上小学校クラブ活動日誌

(1)2002年度の池上小学校クラブ活動日誌

背景
完全週休5日制の導入に伴い、池上小学校では他校に先駆けて囲碁将棋クラブが誕生しました。「今、生まれ変わる学校」(市教育委員会2002年2月)より、囲碁に関連するキーワードのみを at random に抽出すると以下のようです。
−社会生活を営む上で必要な基礎・基本を身につける
−自ら選択し学習する
−地域や学校、子どもの実態に応じ、学校が創意工夫
−体験的な学習・問題解決
−自らの生き方を考える
−教科書はありません。学校・学年・学級ごとに目標を決め、さまざまな活動を行います
−家庭や地域の人々とともに子どもを育てる
−学校長が地域の方々の意見を聞き、学校運営に生かす
−教育ボランティアの活用、地域の人々との交流
−自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する能力
−自らを律しつつ、他人と協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性
などなど、すばらしい内容です。囲碁・将棋は、この背景にぴったりの知的なゲームではないでしょうか。当囲碁連盟は、池上小学校の依頼に基づき、初回は様子を把握するために田村、梶原の講師を派遣しました。以下は、その概要報告です。


囲碁・将棋クラブ活動----14クラブの中の新生クラブです
−2002/5/21〜2003/2/18間の、5/21、6/18、7/9、10/8、10/22、10/29、11/19、11/26、12/10、1/21、2/18の11回開催
−クラブ活動の時間は火曜日の2:30P.M.〜3:30P.M.の6校時
−対象学年は4、5、6年生の合同、現在32名と最も人数の多いクラブ
−学校内の図書館の部屋を利用


日誌
初回(5/21)の実施内容
 6路盤、13路盤、大盤を用意し、石取りゲームまでを行いました。人数が多いので、また、部屋が広く声が届かないので、 各テーブル毎に講師がいるとよいと思います。回数が少なく、期間が長いので、興味が持続する工夫が必要であり、次回以降、上記背景に即した綿密な スケジュールを立てる必要があるように思います。
第2, 3回(6/18、7/9)の実施内容

今回は、王銘エン本因坊が奨めている「純碁」を試みました。純碁は石取りゲームと陣取りゲームを融合させたものです。声が届かないので簡単に説明し、後は講師が手ほどきで教えることにしましたが、何人かの子ども達には理解してもらえたようですが、教える講師も始めての経験でしたのでいまいちの感じでした。結果的には従来の陣取りゲームと純碁とが混在して行われていました。両方平行して実施しても問題ないと思われるのでしばらく続けることとします。
今回、学校側でプロジェクタとノートパソコンを用意していただき、ソフトは関西棋院の「囲碁入門」を使用し、児童図書館と同じようにビジュアルに説明することを試みました。しかし残念なことに、パソコン環境がうまく設定されていなかったために画面切り替えに時間がかかり断念しました。次回再度やってみようと思います。

夏休み特別教室をパソコン教室で(8/26)
夏休みも終わりに近づいた8月26日(月)の午前中、9時から12時まで、冷房の効いたパソコン教室で、特別囲碁教室を行いました。 子ども達は宿題に追われているためか、出席は4名。それに、担当の向山先生、積田先生、および講師3名、合計9名の少数精鋭の贅沢な教室でした。 パソコン教室の構成は、生徒の個々のパソコンと先生のパソコンがLANで接続され、先生からは個々の生徒と共通画面で会話でき、先生のパソコン画面を ディスプレイに表示しマウスでポイントしながら説明もできます。今回は、アプレット碁盤を使って初心者に囲碁の解説ができる関西棋院の「囲碁入門」 ソフトを個々の生徒がダウンロードし、説明はプロジェクターを使い、問題集は個々の生徒が理解度に応じて解き、解らないところがあれば 先生に聞くということで進めました。その結果、4人の子ども達は120問の問題をまたたく間に解いてしまい、その速さに驚かされました。クラブ活動では、パソコン 教室はパソコン・クラブが使うので、囲碁・将棋クラブが使えないのが残念です。もし使えればその効果は抜群でしょう。何年後にそのような環境が整うか、 日本のコンピュータ環境の早期充実が望まれます。終わって校長室で、角校長としばし「ゆとり教育」談義をしました。
第4回(10/8)の実施内容
6年生が修学旅行でパソコン教室が使用でき、4、5年生20名ほどがパソコン教室に集まって、夏休みの特別教室と同様に、インターネットの子ども囲碁サイト(関西棋院、囲碁きっずなど)を見てルールを学びながら問題を解いて行くことで進めました。子ども達は、それぞれの理解度にあわせて驚くほどのスピードで問題を解いて行き、「先生、次は何をやればいいんですか?」とあわてさせられました。インターネット・パソコン囲碁教室の効果は絶大です。
第5回(10/22)の実施内容
8/26(月)、10/8〈火)に部分的に実施したパソコン囲碁教室が入門コースに効果的なことは上述の通りです。このことから、昼休み時間、新聞社の取材を受けました。ところが、デモ寸前にサーバがダウンし、記者が帰られた後に復帰。子ども達はマーフィの法則を身をもって体験できたことは有益でした。お昼休み時間でしたので、給食を毒見(毎食、先生がチェック)を兼ねてご馳走になり、とても美味しかったです。
第6回(10/29)の実施内容
先週は、取材対応に失敗し、いささか元気が無い雰囲気でしたが、その後、10/24(木)に神奈川新聞が取り上げてくださいました。生徒達はとても喜んでいました。今日は、9路盤の最後のまとめと実戦での確認をしました。次回から13路盤に挑戦、いよいよ、世界が広がって子ども達も伸び伸び打てるでしょう。碁石が足りるか心配になってきた。
第7回(11/19)の実施内容
9路盤がタマちゃんの現れた多摩川とすると13路盤は海、19路盤は宇宙の差があります。プロジェクタを使って布石の感覚、基本の基本である”ことわざ”になっているいい手の勉強、打碁例を示したあと実戦。詰碁の宿題も配ったけどどれくらいやってくれるか。13路盤で子ども達は伸び伸び打っているようでした。将棋の生徒も3、4人いますので、今日は2面指し、ところが、先生が隣の盤の駒を使って勝ってしまったので生徒に”ひんしゅく”を買ってしまった。今日は、デジカメを撮るのも忘れてしまい、最後に1枚撮っただけ。
第8回(11/26)の実施内容
13路盤になって、碁石が足らなくならないように確保。今回は、これまでとちょっと雰囲気を変えて囲碁文化史の簡単な紹介をし、その後、死活の問題集、13路の打ち碁例をプロジェクタを使って説明し、実戦を行った。毎日新聞社の取材があり、11/27(水)の朝刊に写真入り、2段抜きの記事を載せていただいた。子ども達もきっと喜んでいるでしょう。今回もデジカメを撮るのも忘れてしまい、最後に1枚撮っただけ。2月中旬まであと3回のクラブ活動、どこまでレベルアップできるか、最後の詰めを行う必要がある。
第9回(12/10)の実施内容
今回はプロジェクタが使用できなかったために、自由対局となった。せっかくノート・パソコンに棋譜、詰碁などのデータを用意してきたのに残念であった。しかし、面白い光景をみることができた。それは、これまで囲碁を打っていた生徒の多くが将棋も楽しんでいたことである。生徒同士の、自然発生的なコミュニケーションの時間として、このような時間の過ごし方もあってもいいのかもしれない。終わりに、お正月休みに囲碁に親しんでほしい旨の資料、詰碁の問題を配布。
冬休み特別教室(12/24)
終業式の日の午後、。任意参加の冬休み特別クラブ活動を2時間行なった。何人集まるかの心配をよそに16名参加してくれたのに感激。昨夜、パソコンに入力した詰碁をプロジェクタに写して説明、30分位は、集中して聞いてもらえたようだ。その後は自由対局。任意参加で、可愛い2年生も特別参加、かなり強いのに驚かされた。終わって、校長室で反省会。来年は、1月、2月にそれぞれ1回、合計2回残されているのみであるが、なんとか記憶に残る教室として終わりたい。
第10回(01/21の実施内容
今年最初のクラブ活動は、来年クラブ活動に参加する3年生の見学の日でした。そのせいか、子ども達はカッコイイところを見せようと思っていたのでしょうか、元気すぎる騒々しいクラブ活動でした。今回もプロジェクタが使えなかったので、ビジブルな説明ができず、仲良しクラブになってしまったようです。今回も、13路盤で、自由に対局。将棋も自由対局でした。次回は最終回、どんな総括をすべきか。。。
第11回(02/18)最終回の実施内容
(1)実施内容
この1年、いろいろあったけれど今日が最後となるとちょっと感傷的になってきました。前回、仲良しクラブになって騒々しかったために、急遽、ラジカセにマイクを接続して、にわか拡声器を用意し、終わりよければ全てよし、何か印象に残ることをと思い、連碁を試みました。二組に別れ、対局開始から終局まで、レベル差あり、不慣れなさありで、騒々しくやっと終局したところで、ついにお説教をしてしまった。子ども達も少しびっくりしたかもしれないけれど、将に印象に残る終局でした。勿論、お説教のフォローは忘れないで、一年を総括し、最後は、数人にインタビューして本音の印象を語ってもらいました。
(2)反省
インタビューで、先生に対するお世辞でも、「教室は面白かった」と印象を語ってくれた子どももいたときは、何か救われる感じがしました。日頃の学校の先生の苦労が思いやられました。終わって、校長室(校長先生は不在で教頭先生が対応)で、他のクラブ活動のボランティアを交えて反省会。子ども達が活発なのはいいけれど騒々しいことの指摘は共通でした。これは、躾の問題で、学校だけでなく、家庭、地域全体の問題でもあります。この点は、ボランティアはどこまで介入してもよいか、冒頭に示した週五日制との位置づけと併せて、スタート時点での意識合わせが重要と思います。騒々しくなる原因は先生の声が届かないことにも大いに起因しているように思えます。

囲碁・将棋クラブとしては、新聞に2回紹介されたり、ノートパソコン、プロジェクタなどを利用して、ビジブルな教室が体験できたのでないかと思います。子ども達が、最後に来て囲碁・将棋クラブは大して面白くなかったとなってしまっているのであれば、我々、ボランティアの力不足ということで大いに反省しなければなりません。1時間のクラブ活動の時間で、2週置きに1回、年11回という教室の進め方は相当の工夫が要ることが分かりました。アンケートでは、将棋をやりたかったの意見も若干あり、将棋の好きな子供達には申し訳なかったと思います。これも、スタート時点での意識合わせの問題でもありました。全体として、教室は面白かった、今後も続けたいの意見が大勢を占めたことは幸いです。
いずれにしても、囲碁連盟としても貴重な体験をさせていただいたことに感謝しています。校長先生、教頭先生、担当の先生には、たいへんお世話になりました。囲碁・将棋クラブの今後の発展をお祈りいたします。
参加していただいたボランティアの方、ありがとうございました。
卒業式に招待されましたR> 3/20(木)の卒業式に招待されました。週休五日制に伴って、「ヒカルの碁」ブームもあり、横須賀囲碁連盟として池上小学校のクラブ活動に参加する機会を得たというのは歴史的出来事でした。2回ほど新聞に載ったこともあり、我々の教室が生徒達にとって、良かれ悪しかれ何らかのインパクトがあったのではと思います。どこかで囲碁に再び巡り合うであろうときに、我々囲碁連盟のことを思い出していただければ幸いです。
何十年?ぶりに小学校の卒業式に参加させていただきました。式は、自ら考え自ら行動するの時代にふさわしく、生徒主導で、卒業生と在校生の会話形式で進みました。囲碁将棋クラブの懐かしい顔が見えました。卒業生は壇上から入場し、先生、父母、在校生、来賓を前に壇上から中央の席に着きます。一人ひとり名前が呼ばれると壇上に上がり、印象に残る一言を大きな声で発表し、校長先生から卒業証書をもらいます。来賓、父母会代表挨拶があり、国歌、校歌、唱歌の合唱があり、最後は、卒業生は全員に拍手で送られて退場します。素晴らしい卒業式でした。卒業生の健やかな発展を祈ります。
02/06/18 02/08/22
(特別教室)
02/10/08
(PC教室)
03/01/21
03/03/20


(2)2003年度の池上小学校クラブ活動日誌


背景
完全週休5日制の導入に伴い、昨年度、池上小学校では他校に先駆けて囲碁将棋クラブが誕生しました。今年度は、昨年度に引き続いてクラブ活動支援の依頼があり、連盟としても光栄です。以下は、その概要報告です。


囲碁・将棋クラブ活動----14クラブの中の1クラブです
−2002/5/20〜2003/2/17間の、5/20、6/17、7/8、10/21、10/28、11/18、11/25、12/9、1/20、2/17の10回開催
−クラブ活動の時間は火曜日の2:30P.M.〜3:30P.M.の6校時
−対象学年は4、5、6年生。現在13名と昨年の31名より大幅に減少したのは「ヒカルの碁」ブームが峠を越したからか。その代わり緻密な指導が可能
−学校内の図書館の部屋を利用

◆日誌
初回(5/20火)

校長室で事前meetingがあり昨年の反省、進め方などを確認。図書館が他のmeetingで使われていたので、6年2組の部屋で行いました。担当の先生のリーダシップでスムーズにスタートしました。囲碁連盟からは3人の講師が参加しました。生徒は13名、昨年からの囲碁将棋部在籍は2名。初日は、囲碁にも興味ある生徒が多かったので囲碁について全くの初心者、少し知っている、かなり知っているの3グループに分かれて行いました。全くの初心者には関西棋院の「囲碁入門」をノートパソコンに載せて使用しました。クリックに慣れている生徒もいて、1時間でほぼ囲碁の全容を理解してもらえたように思います。囲碁を知っている生徒には実戦的指導をしました。
今日は初日だったので状況把握が主でしたが、次回からは年間スケジュールを作成して進めたいと思います。今回は将棋の希望者も5名ほどいるので、しっかり指導してみたいと思います。残念なことに、我々サイドに将棋はそこそこ強いけれど教え方を知っている者がいないのが問題ですが、適切な資料を探して利用したいと思います。
廊下や校庭で、昨年の囲碁将棋クラブの生徒数人に生徒に逢い、元気な声をかけてくれたのは嬉しい限りでした。毎年、いろいろなクラブを体験しているようです。
第2回(6/17火)
今日から細谷講師が参加し、子ども達のレベルに応じたグループ学習がやり易くなりました。1時間のクラブ活動で囲碁を楽しむのはかなり工夫が要ります。昨年の経験を活かし、次回から、もっときめ細かいカリキュラムを考えたいと思います。今日から将棋も始まりました。囲碁、将棋とも教材を容易したので、コピーが全員に配られ、子ども達が見てくれれ効果が出てくると思います。小さなプロジェクタがあると便利だなと思いました。4、5人で1台のノートパソコンで説明する場合は、ディスプレイは余りにも小さすぎます。日本棋院からと思いますが、1枚の板版の碁盤セットが2セット学校に寄贈されたようです。どこかの会社からの支援があったのかもしれませんが、次回、ご披露いたします。
帰り際に、昨年度の囲碁将棋クラブの子、児童図書館に来ている池小の子などに会ったりするととても嬉しいです。
第3回(7/8火)
今日で囲碁についてはほぼ基本ルールの学習が終わりました。夏休みに配布した資料を読破し、さらにパソコン教室を使用した囲碁教室が補講として可能であれば相当進歩するでしょう。インターネットには優れた初心者囲碁・将棋サイトがたくさんあります。是非、夏休みに強くなって、9月の第2回横須賀市少年少女囲碁大会に全員出てほしいと思います。将棋については担任の先生より強い生徒がいます。夏休み前の3回の教室が終わり、次回の10月まで長いブランクがありますのでいささか心配です。今回、年間のスケジュール表を配布しました。
特別パソコン囲碁教室(8/28木 13:00〜15:00)
囲碁将棋クラブは1時間の、年間飛び飛びの10回コースの教室なので、なかなか力がつかないところがあります。そこで、夏休みの特別教室としてパソコン囲碁教室を計画しました。どこの小学校にもせっちされているパソコン教室を利用します。希望者も3、4名いましたが、間のびしたころの教室のためか、忘れられてしまったか、碁より面白いことがあったのか、参加は1名でした。我々は、1名でも希望者がいれば喜んでやります。
ネット上には日本棋院、日本将棋連盟、囲碁将棋愛好家の作成した初心者向け、初級者向けのページがたくさんあります。その中から、レベルにあった教材を選んで効率よく碁の学習を進めることができます。子供たちは、マウスをクリックすることに興味を示しますので、インターネット利用の初心者囲碁学習に大いに有効と思います。
第4回(10/21火)
7月依頼の久しぶりの再会、懐かしい気持ちがこみ上げてきました。それほど間を置いて、1時間の教室ですので、上達のための工夫が必要です。今回は、囲碁の実感を取り戻してもらうためにとにかく打つことに心がけました。
次回は、未だ、ルールがよく身についていない生徒を中心に、関西棋院の「囲碁入門」を一通り終わることを目標にしたい。
第5回(10/28火)
今回は基本ルールのマスターを目指して、関西棋院の「囲碁入門」を使って少人数の特訓。次回、若干の補講を行えばほぼ全員マスターか。
第6回(11/18火)
5月から月1、2回の1時間のクラブ活動で、今日は6回目、まだちょっと基本ルールがおぼつかない生徒に駄目押しのノートパソコン囲碁講座。2月までの10回のクラブ活動の目標は全員25級以上、昨年に引き続いて参加している生徒は既に14級以上になっています。一人ひとりの興味も目標も違うクラブ活動の意義を最終回までにどのように区切りをつけるか。今日はスナップ写真を撮り忘れ、最後に、今日の出席者全員の記念撮影。
第7回(11/25火)
今回はデジカメを持っていくのをすっかり忘れてしまい、その代わり久しぶりにPhotoshopのいたずら書きをしました。クラブ活動も後3回、どんな終局を迎えることができるか。初回で、今回は少人数なので、実戦指導を主体で進めてきました。最終回で全員目標の25級以上はクリアできると思いますが、囲碁、将棋がなんとなく面白いものとどう感じてもらえるか難しい。
1時間はあっと言う間に経ってしまうので、補講の意味でテキスト原稿を配布しましたが利用されていないようです。もう一工夫しなくては。。。
第8回(12/09火)
今年最後の教室、残すは来年1、2月の一回ずつ。今日は、ノートパソコンを3台持ち込み、基本ルールを覚えた後、強くなるにはどうするのがいいかのパンフを渡し反応をみました。比較的パソコンには触れてみたいと思っているようです。ところが、碁石を幾何学的に並べて楽しむとか囲碁を習う目的から離れてしまうことも多いようです。パンフレットは夏休み前に配布した囲碁・将棋に資料集と併せて読んでもらえれば有効のように作成していますが、果たしてどこまで読んでもらえるか疑問です。人数が少ないので実戦主体に進めてきましたが、子供たちに積極的に打つ姿勢を引出せない状態です。この現状をどう乗り越えるかが課題です。
第9回(1/20火)
早いもので、残すところ今日を含めてあと2回。どんな成果が得られつつあるのだろうか。。。今日は、来年度のクラブ活動に参加する3年生たちが見学に来ました。たまたま手合い時計を持ち込んでいたりして、パソコンでコンピュータ碁もできるとかPRしましたけど、来年の囲碁・将棋クラブは存続するかどうか。
次回が最後なので、終わりよければ全てよしとなるように頑張りたいと思います。
第10回(2/17火)
ついに今年度の最後の日が来てしまった。必ずしも十分な成果が得られたとはいえないけれども最後となると感傷的になります。まとめ資料、3/27(土)の子供大会のポスタ、年間のスケジュールの進捗結果の資料を配布し、自由に対局をしてもらってそれを見て棋力判定して認定書を贈り、記念撮影をし、感謝の言葉をいただき、これからも囲碁を続けるといいことがありますのメッセージを残して池小を後にしました。
年間を通しての反省としては、13人と人数が少なかったので実戦主体で進めたけれども、やはり10分くらいは講座の時間を設ける方が成果が得られたかもしれないという気がかりが残った。
さらにもっと重要なことは、クラブ活動の位置づけ、どんな成果を期待するかを先生とボランティアの間で十分意識あわせし終了時に検証することだと思います。


スナップ写真----クリックすると拡大写真が現れます
03/05/20 04/02/17

(3)2004年度の池上小学校クラブ活動日誌

背景
完全週休5日制の導入に伴い、他校に先駆けて囲碁将棋クラブが池上小学校に誕生して3年目を迎えました。今年度も、昨年度に引き続いてクラブ活動支援の依頼があり、連盟としても光栄です。以下は、その概要報告です。


囲碁・将棋クラブ活動----13クラブ中の1クラブです
−2004/5/25〜2005/2/15間の、5/25、6/15、6/29、9/28、10/12、10/26、11/16、11/30、12/14、1/25、2/15の11回開催。昨年と同じです。
−クラブ活動の時間は火曜日の2:30P.M.〜3:30P.M.の6校時
−対象学年は4、5、6年生。現在8名と昨年の13名より大幅に減少したのは「ヒカルの碁」ブームが峠を越したからか、魅力ある教え方ができなかったからか、離れて飛び飛びの1時間のクラブ活動が囲碁に適していないからか。今年は、何らかの結論を導き出したい。
−4年1組の部屋を利用。

日誌
初回(5/25火)
校長室で事前meetingがありQ&A形式で昨年の反省、進め方などを確認。校長先生からは、
クラブ活動への協力は予定がついたらでよい。----ボランティアの負荷軽減を考慮されたからかも
・クラブ活動は学校に裁量権があり、学年も5、6年あるいは4、5、6年のところがある、池小では他クラスor学年と交流する、希望に基づいて、などを基本にしているとの説明がありました。
囲碁・将棋は、4年1組の部屋で行いました。担当の先生は田野口先生です。囲碁連盟からは3人の講師が参加しました。生徒8名のうち、将棋希望者は3名いましたが、碁のすばらしさを説明した後は全員囲碁をやることになりました。3年目は少し工夫し、
・ノートパソコンを2台持ち込むので、最後に各自がメッセージを記入することで記念写真集を作り、パソコン操作にも慣れる。
・夏休みパソコン教室でインターネットの囲碁の初心者向けページにアクセスし、囲碁の基礎を学ぶ。
・全員に日本棋院の認定書を上げる。
・毎回、10分以内の講座を開く。
などです。
今日は、生徒の現状を把握することとし、その結果、全くの初心者2名、担当の先生も初心者なので3名に初心者講座を開き、先生と生徒で競争で覚えてもらうこととしました。昨年に引き続いて参加している生徒の3人はさらに上級を目指し、少し知っている女子2名は中級を目指してスタートしまし、子供同士で決めた委員は以下です。

・部長   小泉佑介
・福部長 河合弘也
・書記   永島朋美
・黒板   本田和樹
・ノート  刀禰未海

次回は、関連資料を配り、効率よく面白く教えていきたいと思います。

6/15(火)初回
1時間のクラブ活動の2回目で、4つの基本ルールは説明。後は、実戦、指導碁でレベルアップを図ることになります。今日は、冒頭、1ページの写真集案を配布、各自の印象に残る”始めのことば”と”終わりのことば”を、サンプルに従いワープロで自分で入力してもらうこととしました。次回までに、’始めのことば”を考えてくるのが宿題です。今日も田野口先生が出張で、代わりの先生が来られました。
今年の子供たちには全員15 級以上、お互いの名前を覚て友達になる、パソコンの入力ができるようになることを目標にがんばってもらおう。
6/29(火)
囲碁を覚えることとお友達になることはどちらも大切なことです。同じ学校の同じ学年でもクラスが違うと名前と顔が一致しないのが普通です。そこで、新たな試みとして写真集を作ることとし、一人一人の言葉を入れることとしました。今回は、”始めのことば”の宿題を書いてきてもらうことになっていましたが少数の子供たちのみが準備はしていたようです。若干、難しい宿題だったかも知れませんが思い出になること間違いなしです。是非、実現したいと思います。何人かの子供たちが気にしていたことは救いがあります。当然、先生、講師にも入っていただきたいと思います。夏休みは過去2年間パソコン囲碁教室をやってきたけど今年はどうか・・・。
9/28(火) 
夏休みを挟んで3ヶ月ぶりのクラブ活動、忘れてしまっているねの問いかけに覚えているよの頼もしい返事。今日は、9/11(土)の第4回横須賀市少年少女囲碁大会Cクラスで見事準優勝を果たした河合君に遅れた賞品を田野口先生から手渡していただきました。今回、石の取り方、詰碁、形勢判断の宿題を用意しました。1時間で年間飛び飛びの11回のクラブ活動ではどうしても補助資料が必要のようです。クイズ感覚で解けるので次回までにやってくることを期待します。写真集
もすこしずつ進んでいます。
それから、お友達の名前をお互いに覚えようの運動に、テストで二人の生徒をあてたら一人は正解、もう1人はを未だでした。時々、チェックしようと思いますが、先生も同様覚えないといけません。
10/12(火)
夏休み明けの2回目ですが、講師の方は日程を間違えてしまい、1人しか参加できませんんでした。囲碁将棋クラブのみなさんごめんなさい。次回はこの償いをしないと・・・。今回は実戦の対局を中心に進めました。カメラも持参しませんでしたので、湘南国際村本館ロビーの生花の写真を掲げました。
10/26(火
今日は、前回日にちを間違えてしまったお詫びにチョコレートのお土産です。宿題の写真帳のメッセージ記入、前々回配布した囲碁プリント問題はほとんど進みませんでした。今日は、さらに総合的ないろいろな囲碁プリント問題を配布、これらの問題が解ければ最終回までに15級くらいにはなると思うけれど、果たしてどこまでやりとげることができるか・・・。
11/16(火)
今日は写真集へ記入するメッセージを書いてもらいました。入力できる生徒にはKBから入力してもらいました。カメラを忘れたので今回は先週伊豆ドライブで通った河津の七滝ループ橋の写真を載せました。
少なくとも、囲碁のルールは完全にマスターしたと思っていますが、活動日が長期間の飛び飛びになっているので少し怪しくなってきました。次回以降、自分から囲碁の基本ルールを説明できるかテストしてみたいと思います。
11/30(火)
カメラが故障してしまい入院中です。今回も、伊豆シリーズで、11月上旬の修善寺の紅葉の写真を載せました。
今回で、写真集への前半のメッセージ記入がほぼ終わりました。人数が少ないので、実戦で囲碁の面白さをなんとか伝えたいと思っていますが、子供達の個人差があるので一律には難しいようです。子供達の興味の度合い、集中度などを勘案して急がないで教えることになります。クラブ活動の時間があるからその時間がただ過ぎればいいといった受身の側面があるように感じられます。

12/14(火)
今年最後のクラブ活動の日です。前回までに写真集への記入は全生徒終了し、その内容はそれぞれ強くなるぞの決意表明がされていて非常にほほえましい。しかし、もう直ぐ楽しいクリスマス、お正月がやってくるのムードのせいか今日は集中力が散漫になっているようです。来年、1月、2月の2回で終了するので、どんな形で終了することができるか悩ましくなってきました。なんとか、それなりに有終の美を飾りたいと思います。それなりに有終の美とはいかが考えられます。
 ・
囲碁の基本ルールは友達に教えられるくらい理解している。
 ・終局ができて数えられる。
 ・写真集を見ないで8人のお友達同士名前をいえる。
1/25(火)

今年最初のクラブ活動は、後輩の3年生の見学の日です。みんなかっこいいところを見せようと一生懸命でした。果たして来年囲碁将棋クラブを希望する生徒はどれくらいいるだろうか。後1回となり、写真集は次回手渡さないといけないので最後のメッセージを書いてもらいました。終わりよければ全てよし、次回の最終回をどのようにしめくくるか・・・。来年新しくやってくる3年生たちのクラブ見学の日です。来年も囲碁将棋クラブが存続するように、ノートパソコンを使って対局できる、写真集を作っている、囲碁をすると考える力がつくなどなどをお話しました。果たして何人来てくれるか。
2/15(火)"new"
今日が最後となると少しさびしさが漂います。写真集が完成し手渡し、先生と一度打って認定書の授与、記念撮影、最後に一人ひとり感想を述べ合ってお別れです。目標の全員25級以上、お互いの名前を覚える、写真集のパソコン入力ができるようになるは、パソコン入力を除いてほぼ達成されました。級位は、10級1名、18級1名、20級1名、24級1名、25級4名といったところでした。写真集は、子供達の思い出になってくれれば幸いです。
校長室で反省会を行いましたが時間がなくて集約できなかったのはいささか残念でした。果たして来年はあるか・・・。


スナップ写真----クリックすると拡大写真が現れます

04/05/25 05/02/15